2人と三人

2人と三人

(@icon_painting___シリーズより)

このシリーズは、イメージの絵画化によってそれと改めて出会い、さらにそれがその人の存在の証明(=碑)として残っていくことのためにある。

 

会ったことのない人物のSNSアカウントのアイコン画像を円形の支持体に描いている。これは出会うきっかけのない者と別の方法で出会い、話すために対象を物質化する、コミュニケーションのための行いである。

画像のままのアイコンは単なる目印である。ただ眺めることしかできず、それ以上踏み込むことはない。そこで絵具を用い、絵画化することでイメージを肉化しようと試みる。そうすればイメージは体を獲得し、肉ーー生きていないが死んでもいない塊としてのーーとなる。

誰かの人間の身代わりとして選ばれた画像は、はじめから体を持つことを拒絶していると仮定したとき、私の行為は勝手なものだろう。その上これらの絵画は、アカウントの持ち主/その象徴であるアイコン/それを描いたもの、と対象のスライドを繰り返した末に現れる。着地点である"それを描いたもの"としか、出会うとはできない。しかしながら、生きた肉(私)と生きていない肉(対象)となって初めて、語りえるものがあると思うのだ。絵画という身体を得た対象が何を語り出すのか、私は見てみたい。たとえ本物には程遠くとも、キャンバスという新しい肉体を与えることで、「別の出会い方」ができると信じたい。

 

そして私にとって絵画とは碑でもある。本物の肉は、役目を終えると腐ってしまう。燃やされたり土に還されたりもする。だから私は残り続ける肉として、絵画を制作する。かつて存在したものを証明する碑としての絵画だ。

​gallery

​↓